ハーレーの排気量をアップさせる方法とは

ハーレーの足元からエンジンにかけて

排気量によってもハーレーの走行性能は変化しますが、排気量をアップさせることができるのがボアアップという方法です。
ボアアップとは、シリンダーのボアを広くすることで、ボアとはシリンダーの内側でピストンが動いている円筒の内径のことです。この部分の距離を長くすることで、シリンダーの内部に、より多くの混合気体を入れることができるようになります。

所有しているハーレーの排気量をアップさせるためにボアアップをしたい場合には、まず現在使用しているものよりも、口径が一回り大きいサイズのピストンを用意します。そのままだとシリンダーの内部に入れることは不可能ですが、シリンダーの内側の壁を削り取って内径を長くすることで、大きめのピストンと交換することが可能になります。
このシリンダーの壁を削り取る作業のことをボーリングと呼んでいます。しなければいけない作業が少ないため、時間をかけずにハーレーの排気量をアップさせたい人に向いている方法です。

ハーレーの排気量をアップできるもう一つの方法がストロークアップです。こちらはボアアップより作業が複雑になるために、時間をかけてカスタムしたい人に最適です。ストロークとはシリンダーの内側でピストンが移動する距離のことで、この距離によってもハーレーの排気量は変わります。ハーレーの排気量をアップさせるためには、ストロークを長くする必要があり、ストロークの長さを変更するためには、部品そのものを交換する必要があります。
シリンダーだけでなく、クランクケース内にある全ての部品を交換しなければいけないので、非常に手間ひまがかかる方法です。ストロークアップにより排気量をアップさせたハーレーは、ボアアップをしたハーレーよりも、よりハーレーらしい長めのストロークのエンジンになるのが魅力です。